広場の右手に、大きな赤いレンガ造りの建物がある。その入り口に白い張り出しがあり、4本ほどの円柱の飾りで支えられており、欧風の建物らしい作りだ。広場を囲む他の建物も同じような作りで、統一感がある。

東京都写真美術館は恵比寿にある。相鉄線で一気に行け、かなり気楽だ。しかし、乗った電車には大声で独り言を言う人が乗っている。荷物を床に放り出していたり、全体的に雰囲気が悪い。ノイズ・キャンセリング・イヤフォンで逃げる。

恵比寿は暖かい。そう思ったが、一番高くて暖かいセーターを着ていたせいかもしれない。丁度10時くらいで、店を開き始めたので、美術館に行く前にアトレで茶碗を探すが、取り扱いがないようだ。改札付近は焼き立てのパンや、美味しそうなスープ、食欲をそそる出汁などの匂いにあふれている。


白と黒のブロックで舗装された歩道の横に、緑の柵が並ぶ。柵はかなり高く、合間にはパネルが嵌められている。一番上は少し丸くなっており、そのすぐ下に古めかしい意匠の照明器具と、丸を3つ並べた飾りが並び、単調な柵に飾り加わっている。
三田橋

展覧会を見た後は恵比寿駅の西口を目指す。30年ぶりくらいかもしれないと思ったが、メガネ屋と靴屋を見に行った時にこの辺りを歩いたかもしれない。その時は代官山から歩いたような記憶もあるので、やっぱり久しぶりのようだ。よく出入りした雑居ビルは残っていたが、店は無くなっている。西口のバス・ターミナルからバスでいつものパン屋へ向かう。

パン屋は混んでいてイートインの席が空いていない。ホットサンドをひと通り食べたので、コーンスープとパンのセットにするつもりだったが、また次回だ。パン屋から青山ブックセンターまで歩く途中でFound MUJIに寄る。パン籠のようなものを探しているので、覗いてみたが、籠はいくつかあるものの丁度良い大きさのものがない。本屋では目当ての本は平置きですぐに見つかる。しかし、うっかり1時間くらい立ち読みしてしまう。隣に住みたい。

適当なカフェで昼ご飯にしつつ、ひと休みする。ドトールのミラノサンドをめちゃくちゃ美味しくしたようなサンドイッチで、満足だ。そのままアトレの店舗では見つからなかった茶碗を、ヒカリエに探しに行く。が、店はストリームのようだ。ストリームに行くと、物販が少なく、まったく見つからない。物販が多いのは六本木か品川という話なので、そのあたりに行った時に探すことにしよう。

ストリームから戻り、スクランブルスクエアでセールを眺める。服は買わないが、探しているのはマフラーなので大丈夫ということにしている。良さそうなものは4割引きでもまだ予算超えだ。まだまだプリースのスヌードで行くしかないらしい。暖かいし、軽いし、チクチクしないし、バラクラバみたいにもかぶれるし、完璧に近いが、飽きてきている。


ちょうど最寄り駅まで行く電車の時間だったので、帰ることにする。飲み物が尽きたので、コカコーラの小さいやつを買う。冬は冷たいお茶の小さいやつがあまり売っていないような気がする。帰りの電車では、渋谷と丸の内にある美味しいパン屋の袋を持っている人を見かける。3月に丸ノ内に行く時には買いに行こう。

順調に家に着く。おやつに月ヶ瀬の和紅茶で、パン屋で買ったシナモンとレーズンのパンを食べる。シナモンが練りこんであるしっとりとしたパンに、レーズンとクルミがごろごろと入っていて美味しい。これでこのパン屋は全種類食べたと思う。