トーキョー・アルテ・ポップ──江口寿史×ルカ・ティエリ

九段下あたりにあるイタリア文化会館へトーキョー・アルテ・ポップという展覧会へ行く。江口寿史の絵を見るのもなんだか久しぶりだ。もう一人のルカ・ティエリは絵だけは見ていた。

九段下駅と、半蔵門駅、市ヶ谷駅のちょうど間で、やや九段下駅寄りという感じだったので、少し歩こうと市ヶ谷駅から歩く。市ヶ谷駅では出口ではない、乗り換え専用の階段を降りそうになる。「出口ではありません」という警告は逆効果と感じる。

地図をよく見るとJRの市ヶ谷駅からはかなりあるようで、てくてく歩くと10分強かかる。途中、東郷元帥記念公園なるごつい名前の公園の横を通る。しょうがないので大妻女子大学あたりを抜けて内堀通りまで行き、少し北に戻る。素直に九段下駅まで行けば良かった。


作品はそれぞれ15弱ずつと、コンパクトな展覧会だった。江口はよく見るやつを幅広く集めたようで、あまり目新しさはないもののやはり楽しくはなる。ティエリの方は少しバリエーションに欠ける構成で、もうちょっと色々見たい。どちらも大きなサイズではなかなか見ないので、そういう意味では楽しい。ポップ・アートはでかいとうれしい。限定の展覧会カタログは無料で配布だったようだが、それを目当てで並んでいる人もいたようなので遠慮しておいた。

石碑にローマン体でイタリアを感じる
イタリア文化会館

イタリア文化会館の建物の外観はかっこよかった。西向きなので、夕方に見たい。正面にあった車除けの石壁とそこに彫られたロゴは、普通にきれいに作られている。展示室自体はガラス張りの小さなホールで、見るべきところはない。


内堀の端に高速道路が走っており、都会とは思えない開けた風景が望める
内堀

展覧会を見た後は半蔵門駅を目指す。久しぶりに堀をちゃんと見た気がする。北の丸公園との間あたりだとそこそこ開けており、東京っぽくないけど東京にしかない風景と感じる。いろいろな意味でちゃんとしていなくて、かといって混沌ともしていなくて、ゾクゾクしてくる。

半蔵門駅からは永田町駅で乗り換えて、新宿へ出る。永田町駅の乗り換え通路に斜めのエレベーターがあって面白い。改札から離れているところなので、階段の昇り降りに問題がある場合に、呼ぶ方も呼ばれる方も大変だからだろうか。

新宿では秋物の洋服を見たりする。夏物がまだまだ前面に出ているが、秋物も大体揃っていていろいろ欲しくなる。去年コートを買ってしまったので、予算がゼロに近いこともあり、なにも買わずに終わる。セーターを買わなくてはならないこともあり、まだ財布のひもは固い。まだまだ暑いようなので、リモンチェッロだけ買って帰る。

家人にパンを買った後は、ヨドバシカメラでシェーバーを眺める。気になっているパナソニックの小さいやつは落としそうな気がしてちょっと怖い。やはり普通の形が良さそうだ。回転式の見た目が好きなので、フィリップスに傾いている。