正方形の美術館のロゴが掲げられている壁は羽目板で飾られ、それにより奥の階段が隠されている。石造りの階段は左右に石垣も備え、直角に折れながら奥へと上っていく。

環七沿いにある斎田記念館へ竹細工の展覧会を見に行く。竹藝となると人間国宝も何人かいるらしく、その作品をいくつか見られるようだ。ようやく気温と湿度が下がり、歩く、歩く、歩く。

最近は経堂駅に急行が止まる。経堂で乗り換え、地下になった世田谷代田駅で初めて降りる。なかなか深いようで、エスカレーターが長い。地上は東北沢駅と同じように小さく、ほぼ何もない。都心の地下鉄の出口とは違って、拾遺にビルもないので、異様な印象を受ける。

駅からすぐ環七なので、南に進む。途中、整備された竹林の緑地を見かける。奥にあるマンションが区が管理しているものらしい。世田谷区には公園ではないと思われる緑地が突出して多いような気がする。道路を渡ると八幡神社があり、南に少し進むと美術館に着く。


展示室が一部屋だけの小さな展覧会だ。花籠と花入が並ぶ。黒い竹を複雑に編み上げたものは、鉄器と見まごう重厚さがある一方、明るい色の竹ひごを軽快に編み上げたものもあり、竹というか籠の振れ幅の広さを存分に感じられる。実際に花が生けられたところを見てみたい。

建物は美術館用に作られたもので、特に見るべきところはない。奥に私邸が残っているようだが、広大な庭も含め見ることはできない。表門の作りだけでも迫力がある。ごく稀に公開されることがあるらしいので、耳に入った時にはぜひ行ってみたい。


展覧会を見た後は世田谷通りを目指す。環七は暑いので、少し東に進み、松陰神社に向かう。神社から駅の方へ商店街を進むと、3軒おきにカフェがあるような多さだ。世田谷線の小さな踏切を渡り、世田谷通りに出て、成城学園前駅に出るバスに乗る。

バスから外を眺めていると、サミットがちょくちょくある。3店か4店あったように思う。地元にはあまりないので、。目的のパン屋に着くも、定休日だ。前日に出かける曜日を変えたので、確認を怠ってしまった。帰ってから調べると、系列の新店舗が世田谷代田駅に開店しており、そっちに行けば良かった。

しょうがないので二子玉川駅に行くバスに乗る。本数が少ないので、。砧公園の方まで歩きながら、バスに追いつかれるのを待つことにする。意外に追いつかれず、砧公園を越え、六の橋という静嘉堂の近くまで行く羽目になる。歩きすぎだ。

バスに乗り、高島屋で降りる。玉川高島屋は久しぶりだ。昼ご飯を食べていないので、カレー屋に行くも混んでいる。カレー屋を始め、またいろいろ店舗が動いているようだ。うろつきながら本館側にあったベーカリー・カフェで食事パンなどを買う。屋上へ出て、コーヒーとパンで昼ご飯にする。もっちり系であまり好きではないやつだった。家に帰って食べたバゲットはリベイクすれば及第点くらいに皮がパリッとする。

蔦屋へ寄り、近所に置いていない雑誌のバックナンバーを読み漁る。あっという間に時が過ぎ去る。家電を見て回る時間はなさそうだ。

田園都市線に乗り、中央林間駅経由で帰宅する。中央林間駅には謎の通路が出きていた。狭すぎるホームをどうにかしたいようだが、周辺の土地に余裕がなさ過ぎてどうしようもないのか。大和駅まで高架にするくらい頑張らないとこのままなような気がする。