瓦葺の屋根を支える柱の間は、土壁の下に両開きの大きな木製の扉がある。

不忍池から道路を挟んで向かい側にある横山大観記念館へ行く。木曜日から日曜日までしか開いていないので、珍しく週末に出かける。大雨の翌日で降水確率も高めだったが、ぱらつくくらいで傘を使わずに散歩できた。

雨気味なので、自宅付近からバスに乗り、駅に出ようとする。しかし、前日の大雨の影響で、まだ遅れている電車に合わせたらしく、10分ほど遅延している。これでは乗る予定だった快速急行には間に合わなそうだ。駅に着くと発車まで1分もない。諦めてゆっくり歩いてホームに行くと、小田急線も遅延している。こちらは停電の影響らしく、5分ほど遅れだ。

予定通りの快速急行に乗り、千代田線に乗り換える。千代田線も遅延しているようだが、あまり関係はない。湯島駅で降り、北に向かう。一番近い出口から地上に出たら、7分くらいで着くようだ。曇っていて歩くには良さそうだったため、岩崎庭園の横を通りつつ、ぐるっと回って12分くらいかけて歩く。都心の道という感じで落ち着く


狭い空間に高低差のある植栽をちりばめた、派手な庭園だ。この季節に緑が多く、落ち着いた雰囲気のようだ。奥には本庭に入る扉があるが閉じられている。
前庭

展覧会は飾りのようなもので、ほぼ屋敷の観覧だ。10数点の作品が並び、それぞれ興味深いものの、展覧会的な雰囲気はない。岡倉天心と菱田春草の手紙は、それぞれの筆跡を堪能できる。庭園を歩けるわけでもなく、上や横から覗くのみと不完全燃焼に終わる。


緑色の池の奥に弁天堂が良く見える。スワン・ボートはあいにくの天候で誰も乗っていないようだ。
不忍池

展覧会の後は、不忍池を少し歩き、日比谷駅経由で六本木駅に出る。日比谷線の駅内広告で「虎ノ門ヒルズ駅、麻布台ヒルズ駅、六本木ヒルズ駅」と駅名表示に似せたものを見かける。公共表示を模した広告は感心しない。特に観光客の多い辺りではなおさらだ。

六本木駅の駅近くにあるパン屋と、青山にあるパン屋をはしごしつつ、昼ごはんにする。久しぶりに嗅ぐ良い香りのパン屋だ。この辺りで少し雨に降られるも、食事の間に止んでくれた。そのままバスで渋谷に出る。

渋谷では先にイケアに向かい、ミートボールを買う。スクランブルスクエアからセンター街方面は、ハチ公口あたりが貫通した通路になったので、そこそこ近くはなったような気がするが、やはりそこそこ遠い。イケアは新宿店と原宿店を閉めるらしく、渋谷だけ残すらしい。横浜にはできたが、ベイクォーターなのでさらに遠い。ミートボールだけ売っている店舗が欲しい。

頼まれた箸を買ったりしながら、スクランブルスクエアを冷やかし、余計なものは買わずに帰る。夕方から雨らしいので、その前に帰りたい。帰宅後にブルーベリーのベーグルやラズベリーとクリームチーズのパンでおやつにする。どちらもおいしいが、ベーグルが好きではないことを再確認する結果に終わる。