住宅地の真ん中に下り階段がある。もちろん車は通れないが、左右に坂があるため、自転車なら押して通れる。階段脇の家では白いバラが満開だ。

歩き回れる気温もすぐに終わるだろうし、民藝館の前後にフラフラ散歩する。井の頭線が混むので乗りたくないということもある。下北沢駅から歩いて民藝館に向かうと、井の頭線の南からか先端科学技術研究センターの北からか、いずれにしろぐるっと回り込まないとならない。丁度良い距離を歩けそうだ。

快速急行で下北沢駅まで一気に行く。大江戸線並みと感じる長い階段を上り切り、一番後ろの出口から脱出する。出た所が商業施設に変わっており、まず驚く。NANSEI Plusと言うらしい。みなとみらいにあるMarine & Walkのような風通しの良い低層商業施設で、ちょっと毛色が違う。そこから先はあまり変わらないようだが、古着屋が更に増えている印象だ。

まずは池ノ上駅の近くにあるパン屋へ向かう。駅前を離れると家が大きく、塀が高くなっていく。パン屋は入った途端にいい香りだ。待っていると並ぶ人も出てきたので、あまり考えずにバゲットと、クルミ入りのカンパーニュ系のパン、アールグレイのクリーム・パンを買う。その日の夕食に食べたが、自前のパン屋ランキングでかなり上位に入る美味しさだ。次はオープン・サンド的なものやデニッシュを食べたい。

左右が見通せない鬱蒼とした森の中を曲がりくねった歩道が通っている。
駒場野公園

そのまま民藝館を目指す。途中で国際学園の横にある駒場野公園を少し歩く。あまり手入れをされていない感じがとても良い。汚いわけではないので、町の人のための公園という感じだ。


広い道路のはずが、中央の2車線以外は立ち入り禁止になっている。
東北沢

展覧会の後は、北へ向かい、東北沢駅へ出る。途中の住宅街では3軒並んでレクサスが停められていてすごい。また途中にあったパン屋も美味しそうだった。駒場東大前駅の直ぐ近くでも見かけたし、チェーン店ではないパン屋が多くて羨ましい。駅は地下になってから初めてだ。予備校に通っていた頃とは印象が全然違う。広げた道路を持て余していたり、まだまだ未完成なのだろうか。

各駅停車に乗り、南新宿駅から代々木駅付近経由で新宿へ向かう。南新宿駅も久しぶりだが、こちらはまったく変わっていない。代々木駅近くの良く行ったサンドイッチ屋が残っていたので、そこで昼ご飯にする。値段は倍になっていたが、味は3/4という感じだ。舌が肥えただけかもしれない。

見上げると、ガラス張りのビルへ続く空中通廊の上やその隣のビルの壁面に、まだミロードのロゴが確認できる。
ミロード跡

日が出てきたこともあって暑くなってくる。新宿は人も多いし、この季節は電車も商業施設も涼しくない。もう限界と思い、電車に乗ってしまう。乗ってから京王でFoxfireのスニーカーを見ようとしていたことを思い出すが、後の祭りだ。地元の駅に着くとやはり涼しい。


展覧会でイギリスのスリップ・ウェアなどを見たら「シャーリー」のことを思い出す。夜に読み返す。3巻が出るまでは死ねない。出るのかな。