半蔵門にある宗教法人の美術館へ仏涅槃図を見に行く、ついでに富士山の展覧会を見る。美術館の運営元は、醍醐寺にいた人が始めた真言宗系の宗教団体らしい。半蔵門の駅の上で、地上に出たらすぐ横が入り口だ。

常設展示と展覧会が連続している。先に常設展示から見に行く形で、ちょっと珍しい。日本の仏像がいくつかあるが、先にガンダーラあたりの仏教彫刻が並ぶ。ソクラテスのような顔の人がちらほら出てくるので、どうしても違和感を感じてしまう。

見たかった仏涅槃図は豊富な神々と、人物、動物が描かれている。迫力のある大きさと細部のち密さが馴染んでおり、高い完成度に感じる。さすがは江戸時代の作品だ。後に思い出そうとすると強い印象がなくもあり、うまくまとまりすぎているような気もしてくる。

展覧会の富士山はじっくりと眺める気にはなれない。そもそも富士山にあまり興味がないようだ。最後の方にあった笹島喜平の版画だけはかなり気に入る。富士山をただの台形の模様として扱っているような描かれ方が、逆に富士山の美しさを強調しているように感じる。また版画だが、エンボス加工した上にインクが乗っているようで、彫刻のようでかっこいい。ああいう版画は何て呼ぶのだろう。