暖かい。週末には雪が降るらしい。今月は大倉集古館へ行った際に、すぐ横にあって気になった智美術館に行ってきた。暖かすぎて、コートを脱いで散歩するとちょうど良いくらいで、歩いているだけで楽しくなってくる日になってくれた。

土蔵 のような外観を維持したまま、木の看板が下がり、本店の威厳を保っている
富澤商店町田本店

行きがけに町田に寄って本を買う。途中、富澤商店を見て「まだあるな」と安心する。本は無事に買えたが、合わせて3kgくらいだったので、帰りにすれば良かった。町田駅から再び新宿方面に乗るつもりだったが、癖で下りのホームに行ってしまった。

首都高の下の道路の下をくぐる地下横断歩道の新しくも古くもないあしらい
地下横断歩道

美術館へは赤坂駅から向かう。一番近そうな5番出口を使おうとしたら、改修中だった。2028年までだそうだ。北端の出口から外へ出て、大雑把にアークヒルズを目指して、坂を登り、地下を通る。麻布台にできる新しいヒルズもこのあたりだし、そのうち港区森ビルみたいな住所ができそうだ。


展覧会では50点ほどの「やきもの」が並ぶ。花器に元々興味がなかったり、原始的なものを除き、オブジェにも興味がなくなってきたこともあり、グッとくるものは少なかった。タイミングが悪い。それでも、蛍手の鉢、青磁の長板皿と丸皿、この3つにはかなり惹かれた。

高層ビルに囲まれつつ、ビルにくっついた平屋の美術館棟と旧来の屋敷が、あまり違和感なく並ぶ、ある意味異様な光景
智美術館と西洋館

建物はビルとつながる平屋で、展示室はらせん階段を降りた地下にある。かなり暗いものの、らせん階段で降りるという体験も含め、現代の陶磁器には向いていそうな雰囲気がある。残念ながら好みではない。隣の建物が気になるが、入れそうな気配はなかった。


昼も近いので、近くの喫茶店で昼ご飯にした。客席に向けてテレビが流れている食べ物屋に入ったのも久しぶりで驚いたが、今時なのか66インチくらいのテレビが壁にかかっていてもっと驚いた。ドライカレーを10年ぶりくらいに食べ、辛くておいしかった。具はベーコンと玉子のみで、カレー味のしっとりチャーハンとも言えるが、かなり好きっぽい。家でも作ってみたい。

並ぶ安全柵、並ぶ支柱、並ぶ鋼板、並ぶガラス窓、並ぶ足場
建設中の歩行者デッキ

虎ノ門ヒルズ駅から丸の内へ向かう。虎ノ門ヒルズの最後のビルは完成したようで、通りの上には橋がかかっていた。T-デッキと言うらしい。虎ノ門のTか。公道の上にかかるこういった橋も私道扱いになるのだろうか。

日比谷駅からはただの散歩をする。Allbirdsは覗きたかったが、Allbirdsの靴を履いていたのでちょっと恥ずかしく、素通りしてしまった。途中、クロワッサンとバゲットをそれぞれ別の店で買う。

あとは新丸ビルでザ・コンラン・ショップの移転セールを冷やかしただけだ。やきもの展を見たせいで赤ちゃんが乗りそうな大皿に惹かれたが、我慢した。丸ビルも新丸ビルも店舗を大幅に入れ替えているようで、物販フロアは1/3くらい改装中だった。洋服欲と雑貨欲が刺激されず助かる。東京駅から新宿駅に出て帰宅する。早く帰って本を読みたいし、パンも食べたい。