
町田にある版画美術館へ所蔵品を中心とした展覧会を見に行く。色々あったようなないような感じ、かつ暑かったので近場に行く。あまり集中できなかった上に、かなり後で書いているので、全然覚えていない。
電車で町田に出る。小田急線の駅近くにあるバス停留所が、どこがどこへ行くのかわかりづらい。市の循環バスも混ざっており、聞いても分からなさそうだ。しょうがないので美術館へ行く方のバスだけがいくつかまとまっている、東急ツインズあたりのバス停まで歩く。そこまでの5分くらいで歩くことが嫌になってくる。

バスはすぐ来て、最寄りのバス停にもすぐに着く。そこからはちょっと歩くが、ほぼ芹が谷公園という森の中なので、それほど辛くはない。気持ちに余裕がないので、ぼんやりしながら美術館へ下っていく。周辺の家には「美術館計画反対!」という手書きの看板がいくつもあり、そういえば予算50億円の美術館建設計画が保留か中止かになったことを思い出す。
版画、となっているが、印刷系の芸術作品ということのようだ。ジョアン・ミロの大作などが見どころのようだが、あまりピンと来ない。版画よりも最後の現代美術群の方が楽しめると感じる。良くわからないものも多いが、その芸術性はともかく、見ると「おっ」となる作品があり、3周くらいしてしまう。展覧会としては疑問が残るが、体験としてはちょっと楽しい。
美術館はそこそこ古く、高い吹き抜けや、大理石の階段などかなり威厳のある作りだ。全体的に廃れたショッピングセンターを思い出させる照明の暗さで、これはこれで雰囲気が良いと言えるような気がしないでもない。冬の方が似合う建物だとは思うので、次は冬に行きたい。
展覧会を見た後は駅まで歩く。結構な登りで、早々に後悔しそうになったが、7分くらいで冷房の効いたブックオフにたどり着いた。古本を何冊か買い、電器屋を覗き、デパートの中にあるタリーズでホットドッグを食べ、すっぱり家に帰る。心配事がある時に展覧会に行くものではないということを学ぶ一日だ。