Your hero image is too big and here’s why it worksという記事を読んだ。ヒーロー・イメージとはアイキャッチ画像のことと言っても良い。初見では少し誤読したが、どうもヒーロー・イメージによりユーザーの目的達成をサポートできると主張したいようだ。

例として自身で作成したウェブサイトでヒーロー・イメージに主要なコンテンツへリンクしているボタンを重ねたものと新聞の一面の話を取り上げている。単に大きい画像で目を惹くのではなく、画像の大きさとコンテンツの重要度に関連性を持たせ、情報を整理・提示してやろうということのようだ。

でも、クライアントに「ヒーロー・セクションが画面を専有しすぎているんじゃないか?」と言われた時点で失敗しているような気がしないでもない。また、この記事自体のヒーロー・イメージが機能しておらず説得力に欠ける。


画像の大きさや画面専有度を、その重要性に合わせて多様なデバイスで調整するのは至難だ。例えば横長のディスプレイと縦長のディスプレイでは専有度を同じにしようとすると、ずいぶんと違う大きさの画像を使わないとならないだろう。更に重ねる文字やボタンの大きさのことを考えると、ヒーロー・イメージの一貫性を多様なデバイスで提供することは簡単にはいかない。

こういった点でヒーロー・イメージはその見た目に反してレスポンシブ・デザインと相性が良くないという思いを強くした。