Normalize.cssのv3.0.3がリリースされたようなので、Modularized Normalize.scssも追随させた。主な変更点は現在のFirefox ESRであるv31を最低ラインに変更したことによるベンダー拡張プリフィックスの整理くらいか。多少npmから扱いやすくなってもいる。

まだGitHub Pagesの方が更新されていないためテストは通らないが、手元では通せたので大丈夫なはずだ。


Normalize.cssはそろそろその役目を終えているような空気と合意がある。それはとても良いことであるのだけど、それと同時にリセットCSSの復権だ的な意見があるのはちょっと悲しい。「真っ白なキャンバス」という表現と意味はわからないこともないけど、それはjQueryのような危険性を内包するもので、ポリフィル(もどき)として作られ更新されているNormalize.cssの良さはまた別のところ、つまりそれへの依存を徐々に減らすことができることにあると思う。

h1 {
  font-weight: normal;
}

...

.title {
  font-weight: bold;
}

僕はこういったリセットしたものを戻す作業が無駄としか思えなくて、あるものはそのまま利用すれば良いし、そうでないのなら文脈に従って変更していきたい。

Normalize.cssが役目を終えつつあるということは、つまりブラウザー(に類するもの)でHTMLがどのように表示されるかが安定し始めたとうことであって、覚えることはもうほとんどなくなったということだと思う。そういったブラウザーのCSSの扱いを覚えることというのは、ブラウザーが実装したウェブ標準のインターフェイスの利用方法を覚えることと同じはずだ。それならばリセットするより少しずつ不要なノーマリゼーションを削除していき、最終的には依存なしで普通に書けるようになることを目指すのが良い。


Modularized Normalize.scssはそういう用途で使うためのプラッガブルなポリフィルとして考えて、作り、使っている。