昨日の記事で書いたように、大量のHTMLファイルのlink
要素をメンテナンスするのは無理がある。自前でのホスティングはひとつの解であるわけだけど、.htaccess
を使ってプロキシ的なURLを経由させると、Google Fontsを利用しつつメンテナンス性を上げることもできそう。
利用するウェブフォントの参照は常に特定のURLを参照するlink
要素で行う。こうすることでHTMLの更新は不要になる。
<link rel="stylesheet" href="/css/webfont.css">
参照する特定のURLがGoogle Fontsの提供するCSSへリダイレクトするように.htaccess
を使って設定する。リダイレクトなので常に最新のCSS(かキャッシュ)が参照されることになる。
Redirect seeother /css/webfont.css http://fonts.googleapis.com/css?family=Source+Sans+Pro
フォントを変えたい時は.htaccess
でリダイレクト先を更新し、CSSでファミリー名を書き換える。
リダイレクトを挟むことによるパフォーマンスの低下と、単一のCSSファイルで一元管理できないこと、リダイレクトの参照先とCSSでの指定との食い違いがあることなどが欠点。パフォーマンスの低下はサブドメインでの切り分けなどを併用すると少し改善できそう。一元管理できないことはビルド・ツールでのサポート(オンデマンドで.htaccess
を更新させるとか)などでカバーできる。キャッシュのずれによる食い違いは……難しそう。
安定度では自前でのホスティングが勝るけど、手軽さではプロキシの方が勝る。ウェブサイトのデザインにおいてウェブフォントがどういう立ち位置にあるのか、単なるコスメティックなものかデザインのベースラインか、でどちらを作用するか決めると良いんじゃないかと思う。