細字とWindows Chrome 33

Chrome 33では特にコントラストの弱い“var() function”が潰れかけているのに対し、Firefox 27では全般的に良好に表示されている。

WindowsのChromeでは未だGDIを使っている関係で、それほど良くもないInternet ExplorerやWindowsのFirefoxよりも更にかなり文字のレンダリング結果が落ちる。普通のウェイトの場合は「汚い」程度で済むのだけど、細字(Light)になると「読めない」になる程に致命的だと感じる。

Chrome 33では試験運用機能からDirectWriteの利用を有効にできるようになっており、改善しそうな気配はあるけど、通常版に降ってくるのはそこそこ時間がかかる。ウェイトによって変な感じになったりするのがすぐに確認できる程度にバギーだったりするし。

おい! お前のフォント読めねえよ!」では、フォントを直せみたいな論調なんだけど、肝心の直し方について特に言及していない。僕はフォントはフォントで完成していると考えてるし、そうあって欲しいので、その使い方でちゃんとなるようにしてやるのが良いと思う。

具体的にはType Rendering Mixというブラウザーのテキスト・レンダリングに使ってるシステムを教えてくれるライブラリを使い、ウェイトの調整やフォントの差し替えをCSSで行うようにする。細字に対する解としては、Type Rendering Mixの例としてあるように、OS X等で使われているCore Textだと太くなりがちなのを考慮して、そっちだけを細くするというのもアリ。つまり様々な環境の特徴に合わせ、表層の部分で調節してやるわけだ。