システム・フォントのリフレッシュが各OSで進んでいる。かといって無指定の場合はそれらシステム・フォントが利用されるというわけでもない。あまり長いfont-familyプロパティーを書くのは好きではないので、@font-faceで抽象化したい。それを試すついでに、srcデスクリプターで-apple-systemキーワードが利用できるかどうかの確認もした。

Demo: The “System” Font Shortcut

ざっと確認する限りはうまく反映されているようだ。こういうものを書いているとsystem汎用フォントファミリーなどなくてもどうにかなると思うが、同時にこういう形でしかどうにかできないからこそ必要なのかもしれないとも思う。少なくともSan Franciscoによってフォント指定の概念が覆されてしまい、リニアーなスタックでは表現することができなくなったので、必要な方向になっていくのだろう。

懸念だった-apple-systemsrcデスクリプターでの利用も問題ないようだが、これは今のところOSレベルでエイリアスとして機能しているというだけなのかもしれない。後々標準仕様で汎用フォントファミリーとしてsystemなどと定義された場合、src("system")とは書くことができないと考えられる。これをそのまま使うのはやめておいた方が無難と感じた。

普通のウェブページにおいてはシステム・フォントはそれほど重要ではない(San Franciscoは例外)が、ウェブ・アプリケーションとなるとその重要性は飛躍的に上がる。そういう点を考えると、CSSレベルでどうにかできるsystem汎用フォントファミリーのような仕組みがあっても良いのかもしれない。


久しぶりにTahomaと書こうとしたせいか、Tahomeになっていた。