ネットショップのデザインを色覚異常者ために改善する5つの方法という記事を読んだ。色覚異常者のために(for Colourblind Users)となっているが、ウェブサイトが思ってもみない環境(色再現性が大きく違うといったハードウェア環境だけでなく、陽ざしを遮るところのないビーチといった自然環境も含む)から閲覧されることが想定される昨今は、すでにこのあたりのこと、つまりラベリングとコントラストがベースラインとされていても良い。

ラベリングはボタンだけでなく、補助的な文章やアイコンによるラベル付けも含む。モノクロで見ても判断がつくようにするというのが最低のラインである、とするとわかりやすく、実践しやすいだろう。

コントラストは機械的なチェック(WCAG 2.0のAAA compilantかどうか)に任せるとわかりやすい。しかし頑張って使用している色のあらゆる組み合わせをチェックするのもなかなか難しいので、使う基本の色を絞り、それらのバリエーションでコントラストを上げ下げするのが妥当なところだろう。基本の色のコントラストがAAA Compilantならば、ボールドの文字列や太い枠線ではコントラストを落としても大丈夫だと判断することができるはずだ。


ラベリングとコントラストは、ネットショップに限らず、すべてのウェブサイトでも必要な意識であることは間違いない。特に低コントラストのウェブサイトは非常に増えており、加えて細字の台頭(ブームは終わりつつあるような印象ではあるが)もあるため、ちょっと間違えると読めたものではないウェブサイトができあがってしまう。気を付けたい。