定期リリースでvim-css3-syntaxのv2.6.0を出した。新しい仕様はOverflow Module Level 5と、Color HDR Module Level 1Display Module Level 4Multi-column Layout Module Level 2と、盛り沢山だ。またValues and Units Module Level 5が更新され、if()関数とinherit()関数が追加されている。

Overflowの方はスクロールバー関連だ。表示を制御できてしまうので、使い方には細心の注意が必要になる。Color HDRはデバイスやメディアにおける色域の差を定義していくものだ。主に写真や動画に利用することになるだろう。DisplayではFlexboxやGridでの順序に従って読み上げ順を制御できるようになる。MulticolではOverflowとの兼ね合いで疑似要素が追加されている。

Valuesのif()関数には思うところがある。三項演算子など、1行で分岐されるコードが好きではない。しかし、世間の要求はこちらのようだ。inherit()関数はカスタム・プロパティーに限定されており、あまり使い勝手が良くないように見える。しかし、それでも親の要素での計算済みの値を参照でき、継承されるプロパティーならほぼ何でも参照可能な夢の関数という気がする。