3か月ごとの定期リリースでvim-css3-syntaxのv2.4.0を出した。View TransitionsモジュールのLevel 2が追加されたため、マイナー番号が上がっている。今回もあまり変化はない。あまり変化がないというよりは、あまり興味がない。Chromeでは揃ったようなので、興味を持たなくてはならない。
TextモジュールのLevel 4も更新されているが、実装のないあたりの話なのであまり関係がない。ただし、Chrome 123でこのモジュールにあるtext-spacing-trim
プロパティーが一部実装されている。位置や前後関係を考慮して全角約物の持つ空白を調整するプロパティーだ。CJKの話なので、欧米圏ではほぼ無視されている。実装された値のひとつであるtrim-start
を使うと、行頭の開き鍵括弧にある空白を削除したり、句読点に続く全角記号の空白を縮小したりさせられるようになっている。同じようなことが実現できていたfont-feature-settings
プロパティーのhalt
は使い方が難しい(前後関係を考慮してくれない)が、text-spacing-trim
プロパティーなら新規実装ということもあって危険性はなく、気軽に使い始められるだろう。