vim-css3-syntaxのv1.9.0をリリースした。5か月近く間があったが、今回も大きな変更はない。もう年末にだけリリースするだけでいいかもしれない。
cascade-5でcascade layersというものが追加された。細かい説明をしようとすると、文法の複雑さもあって、かなりややこしい。説明の冒頭に、In the same way that cascade origins provide a balance of power between user and author styles
と書いてあるように、順序や詳細度を超えた明示的な優先度を定義できる。制作者スタイルシートのすみわけを可能にする概念で、コンポーネント時代を支える技術を目指しているように見える。
実装が進んだ場合、開発の粒度を決定する要因になる。また、これまでの書き方とは成果物の想定も変わってくる。それとなく意識してCSSの見方を更新しなければならない。
定義は@import
でlayer()
関数を使うか、@layer
でくくるかになる。@import
のパフォーマンス問題が解決できないので、@layer
が主流になりそうだ。といっても書きづらいため、ツールでカバーする(インライン化の拡張)ことにもなるだろう。@media
のように、HTML側でlink
要素にlayer
属性があったりするといいのかもしれないと思ったが、単純にprefetchしておくだけでいいような気もしてきた。