ベースラインの復活(v9.16.0)

min-device-pixel-ratioクエリーを使ったmedia属性ハック、@supportsを使ったすっぴんの刑、そしてカスタム・プロパティーを利用したプログレッシブ・エンハンスメントを2周繰り返してみて、やはり段階的にスタイルを適用することにした。HTMLに波及しないCSSの書き方が安定した文書に必要なこと、そしてベースラインという概念がウェブサイト制作者に重要なこと、これらへの思いに基づく。思想的な選択であって、実際的な選択ではない。

一時的に復活させたダーク・モードも消した。

  • 黒いウェブサイトから白いウェブサイトへ移動すると、まぶしく感じる人が多く(逆はそうでもない)、また白いウェブサイトが大勢を占めるため、黒いウェブサイトが割を食う
  • さほど長くない滞在時間を考えると、バッテリー消費の抑制効果は(あったとしても)限りなくゼロに近く、カラー・パレットをもうひとつ考えるという投資に対して、得られる効果が見合わない
  • 有効と無効、既定を切り替えるスイッチが必要になるが、意匠と配置が共に難しい上、まだ(ハンバーガー・ボタンのように)正解が決まっていない

2020年末の意見としてはこのようなところだ。具体的な方針としては、滞在時間が長く没入感があるウェブアプリでは実装すべきだが、ウェブサイトでは実装すべきではない、としている。ただ、Googleの検索結果ページが黒くなったら、実装することに社会的な価値が出てくるだろう。そのあたりは柔軟に構えていたい。

他、引用の文字が薄くなったままだったバグ(背景色を明るくしていた時に薄くしていた)や、最重要な見出しとコンテンツの間にあった余白が消えたりしている。欧米で引用の文字が薄くしたりするのは、イタリック体になるからだろう。イタリック体にすると、地の文よりも強調された印象を与える。それを緩和するためにほんの少し薄くすることが多い。イタリック体も斜体も使わないなら、地の文と同じ色でいい。