このサイトで公開しているFirefoxの拡張のXPIファイルにはMIMEタイプとしてapplication/x-xpinstallを指定しているので、FirefoxでXPIファイルへのリンクをクリックするとインストールの許可を求める情報バーが表示される。しかしこういった多くの人にとって得体の知れないサイトでは指定しない方が良いんじゃないかと最近になって考えるようになった。

そこらへんのサイトでXPIファイルにMIMEタイプとしてapplication/x-xpinstallを設定すると、アドオンの管理がそのサイトだけで完結し、アップロードした最新のXPIファイルを直ぐにユーザーにインストールしてもらえるようになったりする。そのためアドオン開発者的にはそこそこメリットがあると思う。ただ最近のAMOの急激なパワーアップによって、これらのメリットは薄れつつある。

一方で、ユーザーにそのそこらへんの得体の知れないサイトをアドオンのインストールを許可するサイトとして追加してもらう必要があるというデメリットがある。ユーザーにしてもらう操作自体は難しいものではないのだけど、Twitterでのアレと同じように多くの人はその危険性をほとんど意識せずに許可してしまうだろうと思うので、AMO等のMozilla直系サイト以外を追加させるというのは(ユーザー教育的に)よろしくない気がする。また、一時的に許可するというようなこともできないので、許可サイトへの追加はそのまま放置するかオプション設定から削除しなければならない。ドメイン・ジャックとかの可能性を考えると放置はしたくないので、許可する度に手作業で削除することになり、とても面倒……。

また、XPIファイルにMIMEタイプを設定していない場合、通常はダウンロード・ダイアログが開かれるわけだけど、そもそもそこで「Firefoxで開く」ようにすればアドオンがインストールできる。許可サイトへの追加が単なる確認に過ぎないことを考えると、これで良いのじゃないかと思う。アプリケーションを指定する操作が面倒なことやダウンロード・ダイアログそのものが非常に使いづらいことなど問題点はあるが、許可サイトへの追加というデメリットとの比較ならば許しても良いような手間だと思う。

許可サイトへの追加というリスクをユーザーに押し付けるデメリットをどう捉えるかにかかってくるわけだけど、AMOを利用するという前提ならば、それによって得られるものがあまり無いので指定しない方が多くの場合は無難ということになる。ブランディングのために自サイト内で完結させたいので、AMOを利用したくないとかそういう場合には採用の余地はあるかもしれないが、個人のサイトには関係ない話。


AMOを利用する場合、自身のサイトでのアドオン公開ページではAMOのアドオン公開ページへリンクを張るだけとなる。その時、

などに気をつけると使いやすいページになると思う。

ロケールは削除しなくても良いかもしれないが、自分でruとかになっているリンクを踏むと一瞬びっくりすることを考えると、jaなリンクを踏んだ非日本語圏の人はもっとびっくりするだろうと思うので、なるべく削除しておいた方が良いと思う。アドオン公開ページのURLにロケールが含まれない場合はブラウザの優先する言語設定に従ってリダイレクトされるので、意図せずen-USに飛んでしまうとかそういう問題はない。

バージョン履歴のページはアドオン公開ページの下の方にリンクがひっそりとある。普通のユーザーはまず気づかない。古いバージョン以外にもエディタのレビュー待ちのバージョンも表示されるので、リンクを張っておくと便利。