最近(2009年初頭頃から)のActivePerlではActiveStateのPPMリポジトリにCPANに必要なものが用意されており、それらをインストールすればすぐにCPANが利用できるようになる。実際にはPPMで必要なものをインストールして……などと作業を行う必要も無く、ほぼ自動で導入が完了するのでそんなに難しい話ではないのだけど、古い情報が淘汰されることを願ってエントリにしてみた。
ActivePerlのインストール後(必要なら再起動後)、コマンド プロンプトでcpan
を実行すると、
C:\> cpan It looks like you don't have a C compiler and make utility installed. Trying to install dmake and the MinGW gcc compiler using the Perl Package Manager. This may take a a few minutes...
というメッセージが白地に赤で表示され、自動的にActiveStateのPPMリポジトリにPPMパッケージとして用意されているdmakeとMinGWのダウンロードとインストールが始まる。少し時間がかかるが特に何かする必要も無いのでじっと待つだけ。完了すると自動的にcpanシェルが開始され、すぐにCPANにあるPerlモジュールのインストールを行うことができる。
インストールされたdmake.exeやgcc.exe等はperl.exeと同じ場所ではなくC:\perl\site\bin
にある。デフォルトではActivePerlのインストール時にここにもPATHを通すことになるので、既存の開発環境とコンフリクトしてしまうこともある。その場合はPATHからC:\perl\site\bin
を削除し、cpan.batの3行目に以下を挿入すると良いかもしれない。
set PATH=%PATH%;C:\perl\site\bin
こうした場合はPPMやCPANでインストールしたモジュールに付属しているユーティリティ(Config::Pitのppitとか)にパスが通ってない状態になることは忘れずに。
CPANの使い心地はStrawberry Perl for Windowsと同じ(testでこけるのも同じ)。導入の簡単さもあまり変わらないと思うので好きな方を使えば良いと思う。PPMメインであまり困らないライトなPerlコーダーにはActivePerlでPPM+CPANの方が楽かもしれない。