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Material DesignのFloating Action Button

マテリアル・デザインのコンポーネントのひとつであるFloating Action Buttonsについての記事を読んでいた。Inbox by Googleを始めとして、さまざまなアプリに既に採用されているFloating Action Buttons(以下FAB)だが、主張が強すぎるため、没入型のアプリではその体験を阻害してしまうという話のようだ。

そういうものだ、という捉え方ももちろんできる。しかしマテリアル・デザインのガイドでプライマリー・アクションに使うものと定義されていて、かつアクション・バーにボタンが配置できる以上、わざわざコンテンツにかぶる形で置く必要はあまりないだろう。もしアクション・バーのボタンを使いつつとなると、記事でも触れられているように、そのFABには間違ったアクションを割り当てていることになる。

他、単純にインターフェイスとして欠陥があることも指摘している。FABとかぶる位置にしか表示できないものが見えない、またはアクションが実行できないというものだ。具体例として、リスト項目で日付表示やお気に入りボタンを右端に配置した場合、右下にFABを配置してしまうと、リストの最後の項目の日付表示が見えず、お気に入りボタンはタッチできなくなってしまうことを挙げている。これは構造的に欠陥がありそうだ。

ガイドラインに抵触することを承知の上でFABの見た目を変えれば、その存在感を薄めることは可能だが、それは同時にそのFABに割り当てられたアクションの存在意義が薄くても構わないことを意味する。それではFAB自体の定義と矛盾してしまう。

FABはその明快な定義とは裏腹に、見えない部分に矛盾をいくつか抱えたコンポーネントだということになりそうだ。