PhotoshopやInkscapeではキャンバスにグリッドが設定できて、それにスナップさせたりとか目安にしたりとかいろいろ活用できる。ないと死ぬ。そのグリッドはだいたいドットか線の二種類から選択できるようになっている。現実世界でも例えばRHODIAはドットと線を両方出していたりする。ざっと描くにはドットが向いてて、きっちり描くには線が向いているのかなと最近考えるようになった。
つい最近までドットグリッドというものを理由もなく嫌っていた。子供の頃に愛用していた日能研の方眼ノートでの刷り込みで線グリッドの方を好むように躾けられた気がする。RHODIAのドット方眼のメモ帳を使うようになって、ドットだとアバウトにしかし歪まずに描けることを知ってちょっと開眼した。
この感覚はInkscapeのようなアバウトに描きつつスナップをちょっと使ったりするようなベクター画像編集ソフトにそのまま適用できるんじゃないかと考えた。で、このところドットのグリッドにInkscapeの設定を変えて(Inkscapeの設定からグリッド→線の代わりにドットで表示するにチェックを入れるだけ)使ってみているんだけど、こっちの方がしっくりくる。フリーハンドでグリグリ描く時にグリッドの切り替えをしなくても邪魔にならないのは非常に良かった。
同じようにPhotoshopでもドットグリッドで作業してみたんだけど、こっちはダメなような気がする。長い間線グリッドで使ってきたということもあるんだろうけど、ドットだとグリッドの感覚がまったく入ってこない。ビットマップ画像ではキャンバスを強く意識していて、それに依存しながら作業をするからなのかなと思う。
ドットグリッドのメモ帳は、トレース元にするためにカメラで撮っても目立たないかちょっとした調節で消せるのも良い。