コンテンツとUIパーツの比率

Content:Chrome。

コンテンツとUIパーツ(chrome)の比率についての記事を読んだ。単純にコンテンツを最大限確保するのではなく、画面サイズに応じて適切な大きさでUIパーツを提供することによって、コンテンツとUIパーツの比率への影響を最小限に抑えるべきだという風に読んだ。U-Siteでの日本語訳に期待したい。

Chrome (ブラウザーの方)やFirefoxのハンバーガー・ボタンやWindows 8のチャーム(廃止されるらしい)のような極小化したUIパーツは、発見性や再現性、そしてインタラクション・コストが高いということのようだ。ハンバーガー・ボタンの文脈でよく語られるあの三本線が何を意味しているかユーザーがわかるのかどうかという話のもっと前の段階で問題があるということだろう。

主にデスクトップ・アプリケーションでの話だけれども、逆にモバイル・アプリケーションでUIパーツを大きくしすぎないことにももちろん繋がる話だ。そしてウェブページやウェブ・アプリケーションをモバイル・ファーストでデザインした結果、安易に小さすぎるUIパーツをデスクトップ向けの大画面にも提供してしまうことの欠点についての話でもある。

ミニマルなUIパーツでデザインされたウェブページはスッキリしててかっこいい。けどそれにも限界があり、小さすぎて画面の汚れ……は言い過ぎだけど無意味な飾りにしか見えなくなることもあるだろう。インタラクションを重視するウェブ・アプリケーションになるとそれは明らかな欠陥になるというわけだ。


Web+DB Press Vol.81で書かせてもらった記事でも、ロゴの大きさという形で似たようなことをちょっと書いた。主に見た目へのインパクトとして書いたけれども、こんなような意味も込めていたつもり。