今年最後の展覧会は寺田倉庫の美術館でやっている感覚する構造だ。品川の方へ散歩しに行きたかったこともあり、ちょうど良い。暖かい日で風もなく、海のそばでも寒くなかった。
行きは横浜周りで品川に出る。大阪万博のチケット販売が始まった後ということもあるのか、港南口への通路はその広告で埋められている。あのキャラクターがずらっと並んでいるとさすがに怖い。目を逸らして通り過ぎ、外へ出る。
出口からすぐのところにあるコクヨのショールーム的なThe Campusというところをのぞいてみる。一般人はカフェとコクヨ製品のショップが併設してあるあたりくらいまでしか入れなさそうだ。他はイベント・スペースのように見える。カフェのあたりにはコクヨの椅子がいっぱい並んでいて、ちょっと楽しい。全体的に緑を置くことに力を入れているようで、居心地が良い空間だ。
その後は少し東に出てから運河というか埋め残した海沿いを歩く。遊歩道になっていてところどころにアートもあり、金がかかっている。途中にある団地には石綿撤去工事を知らせる看板が立っており、こちらには時代を感じる。そのまま南へ進み、天王洲ふれあい橋を渡る。寺田倉庫まではもうすぐだ。
コンパクトな展覧会で、30分もあれば見終わりそうなものだった。現代建築関係と過去や未来の建造物関係に分かれており、どちらかというと後者の方が興味深い。前者の中でガウディについてスペースが少し割かれており、ガウディ感がかなり変わる。後者では竹の可能性に大きく割かれる。並べて結んでぐっとやると立体構造が完成する様子や竹集成材の試行錯誤の様子などなど。
2階では別の展覧会もやっている。あまり興味はなかったが、透明な階段がかっこよかったので覗いてみる。空間としては2階の方が展覧会向けのような雰囲気だ。両方使って構造の展覧会をやってほしいという感想しかない。WHAT MUSEUM全体としては奥まったところにあるので、どういう建物かよくわからない。入り口前にあるスカスカの屋根はかっこいい。
展覧会後は天王洲アイル駅付近まで戻り、シーフォートスクエアで昼ごはんにする。その途中にある家具屋を見ようと思っていたが、残念ながら定休日だった。食後、りんかい線に乗ろうとしたものの、モノレールの駅側に出てしまったため、そこそこ遠い。空中と地下なんだから同じ場所に作れそうとか、離すなら駅名を変えるべきとか、愚痴を思いつく。ふとう橋を横目にてくてく歩く。遮るものがなくなってきたためか、さすがに風が強い。
埼京線乗り入れの電車に乗れたので、そのまま新宿に出る。年末ということで熱気にあてられながら伊勢丹などを眺める。一回りして小田急線の方にたどり着くころに気持ち悪くなってしまった。地元での1か月分くらいの人とすれ違ったように思う。カフェで休憩し、ヨドバシカメラでiPhoneのなんかを色々見て回ったのちに帰宅する。