静的ウェブサイト生成ツールのディレクトリー構造をいろいろ見ていた。思っていた通り、コンテンツ、テンプレート、CSSやJavaScript、静的なファイルなど、用途ごとにディレクトリーを用意し、それぞれの中の構造を生成先であるウェブサイトの構造に合わせるものばかりだった。このウェブサイトを生成する仕組みは、特定のディレクトリーにすべてがまとまっているいにしえのツールから派生していったため、まったくそうなっていない。いい機会なので刷新して、用途別にディレクトリーに分けた。

整理した満足感はかなりある。実用的には、ディレクトリーが分かれていると、それぞれの担当者が違うような場合、どこを触ればいいのかが明確になり便利そうだ。一方で、多数の人間により静的ウェブサイト生成ツールでウェブサイトを管理するということはあまりないだろうから、無意味に複雑とも言える。

それぞれのディレクトリーの構造を一致させ、出来る限り設定を書かずに生成していくような仕組みにも書き換えていった。テンプレート・ファイルを集め、必要なファイルを推測していく。自分だけが使うものなので、空のJSONファイルなどダミー・ファイルを置くようにし、必要なファイルが必ず見つかるようにしておいた。

このウェブサイトの規模(記事が多め)と構成(完全に静的なファイルのみ)を考慮して、もう少しディレクトリーをまとめても良さそうだ。assetsとstaticディレクトリー、metadataとtemplatesディレクトリーを、それぞれ統合すると、コード上でも、作業上でもやりやすくなるかもしれない。汎用性が重要なユーザーが多いツールたちと、ディレクトリー構造を合わせてもいいことはあまりないことがわかった。