缶詰の不良などを叩いて検査する打検士という職業がある。彼らの仕事は、音を聞くことではなく、音をたてることだそうだ。正しいテストを行うことが重要であり、行為の結果から目的を考えると誤解しやすいということでもある。

ユーザー調査で、調査項目の選定と調査結果の考察をよく間違いやすいことと似ている(同じかもしれない)。ウェブサイト制作の範ちゅうでも、様々なコンテキストで調査を行うことが増えてきたが、調査を行う業者の望む結果ありきということがほとんどだ。それでもやるべきなのかどうかや、そういう調査が害悪になりうるのかどうかまではわからないが、あまり役に立たないことだけは確かだろう。