おばあさんが7人の子供たちを引き取ったものの、全員が近寄ってはいけないと注意しておいた長持の中に消えていく、という短編小説を読んだ。特におばあさんが魔女だという描写もなく、消えちゃったね……とフワッと終わる。白雪姫と7人の小人をモチーフにしているのかなとは思ったが、よくわからないままだ。
このところはっきりと起承転結していない短編小説をよく読んでいる。オチどころか起承くらいで終わるものや、転結起という構成でオチの由来を再構成するもの、転結だけで前提条件が突飛(寿命が500年くらいの軟体生物が主人公)だったことが読み終わるとわかるものなどだ。短編小説好きという嗜好がちょっとわかってきた。