去年の05/30に新聞等で記事になった「老人マル優(高齢者などの預金利子非課税制度)を利用した定期貯金に対する課税漏れ75億円」という奴。どうも母方の祖母が対象だった模様です。「¥300,750払えや」とかそんなんらしい。

とりあえずいろいろ探してみる。どうやら基本的には郵政公社側の全面的なミスということのようで、預けていた人側は「儲かった!」というだけの話らしい。問題が発覚したのは2002/09頃で、2003/05/29に郵政公社より「事情を説明して各預金者に税額の支払いを求める」と正式にコメントが出されたとかいう。

まー話的には激しくお粗末で笑ってしまうところですが、肉親が対象だったりすると笑えないわけで。ぶっちゃけると「払うかボケ」みたいな反感が。論理としては「払うべき」みたいなのは良くわかるのですが、額が額(30万円ちょっと)なだけに素直に「OK! 払うぜ! これからはミスらないでね(はぁと」というわけにはいかないでしょう。延滞税や加算税とかそういうのは郵政公社持ちみたいですが。源泉徴収されていたはずの所得税分だけなので150万円の20%で30万円也ということのようです。

それでもそれなりに誠意のある対応でも見せてくれればまだ良いのですが、何かしらの通達文書もなく、正式なコメントから半年後の2003/12にいきなり訪問されてもねぇ。祖母の方も年齢が年齢なだけに「娘(母親と叔母)に任せてありますので」と追い返すわけですよ。そして、ついに母親のところに電話で「払え」となったわけで(昨日らしい)。さらに「訪問したが追い返された!」とか言われても。自分がやったわけでもないミスの尻拭いをするのはかったるいというのはわかりますが、もうちょっと言い様と言うものがあると思うのですが。しかも「とりあえず5年を過ぎたものは時効だから1998までのは取らないでおいてやる感謝しろ」(これはかなり改悪)みたいな論調なわけですよ。

対象が高齢者ばかりなので、「はいはい、そうですかそうですか」みたいに払ってしまっているんだろうなとか(悪いことではないと思いますが)。んー払わざるを得ないって感じだな、今のところ。払うこと自体にはさほど抵抗があるわけではないみたいなのですが、なんか納得いかないみたい。そりゃーそうだよな。てか、老い先短い方々(言葉が悪い)にとって30万円というのはとてつもなく大きな金額だと思うのですが。

ていうか、インターネットに情報がまるでありませんね。対象になっている人が高齢というのが大きいのか、話題にしている個人サイトというのは皆無。各新聞社では記事にはなっているわけですが、過去ログは消されているのでGoogleキャッシュ頼み。怪しいネタでは、口座を確保するために郵便局員が誤魔化していたというごく一部の例外的なケースもあるみたいで。どちらにしろずさんな管理体制に起因する問題であることは間違いないようです。