不可欠さ

不可欠なことは必要なこととは微妙に違う。不可欠とはつまり無いと死ぬということでもあるけれど、無いとなめらかに作業が進まずストレスが少しづつたまっていくということでもある。必要なことはただ単に必要なだけで、ない場合は力や経験でどうにかすることになる。

例えば食洗機というものがある。食器洗いという必要な作業を半自動化するものだが、洗濯機と同じように不可欠なものになりつつあると思う。こと時間というものが貴重な現代において、平行して作業を行うことができるようになる自動化家電は不可欠さを持つと言って良いはずだ。

食洗機には二種類ある。ビルトインのものとそうでないものだ。ビルトインだと設置スペースの極小化やキッチン全体の快適さ、そしてもちろん食器洗いの省力化を実現してくれるが、その設置や管理、仕組みには不透明さが残る。また、トラブルが起きた時や古くなった時にとてもコストが高くなる。ビルトインでないものは様々な点でビルトインのものに劣るが、環境への適応性と将来性という点で大きく優れる。

どちらを選んでも食器洗いという作業を削減することは可能で、要件はそこにある。それ以外は必要なことであって、なくても力や経験でどうにかできる。今まで見ていなかったコストに気づき、ビルトインの大がかりなものに辛さを見出し、それを捨てることは賢明であるかもしれないが、それにより失うものももちろんある。その失ったものが存外大きいものであるかどうかもまたしばらくしないと気づくことはないだろう。