発売されてから既に半年以上が過ぎているCSSクックブックをようやく真面目に読み通しました。出た当初に購入したのですが、ざっと目を通そうかなと思ったところでデスマとかだった関係で本棚の隅で干からびていましたよ。

クックブックなので、レシピの羅列という構成になっています。ので、CSSの基本的な知識を知らないと読めない・・・とか書いておきたいところですが、実際にどうなのかは良くわからないです。知り合いの「CSSってあれだよね? <font>とかいう奴!」とかいう人でもなんとなく読めたみたい。

掲載されているレシピは2つに大別出来そうです。ひとつは混乱しがちなフォントの継承やリストのインデントの仕方、罫線のデザイン方法などのCSSで躓きがちなポイントの解説のレシピで、こちらは実際にコーディングと確認をしている最中に役に立ちます。もうひとつは具体的なデザイン例を示したレシピ。後者の方はデザインを練っている状態、つまりCSSのコーディングに移る前段階で役に立ちます。いずれにしてもここ数年にいろいろな所で提供されたCSSのノウハウで、特に目新しいというわけではありませんが、抑えておくべき基本的なノウハウ(バッドなものが多いですが)が良くまとまっているという感じですね。

このように既存のリソースがキレイにまとまっているので、blogブームに追随した形のWeb Standradsブームの中で初めてCSSを本格的に学び始めたとかいう人達にはかなり重宝するでしょう。対して、ある程度CSSに触れてきた人たち、つまりカスイケとかいう単語が理解できる人には無用の長物かも。

てか、SimpleBitsの中の人が書いた「いくつかのガイドラインに従ってウェブ・ページをデザインしよう」とかいう本、Bulletproof Web Designを先々週から読み始めているんですが、洋書だし、周りに読んでいる人もいないし、ぜんぜん進みません。どこか翻訳を出して・・・というかむしろ「翻訳させてくれ!」くらいの勢い。