Noritakeによる鈴木大拙のイラストが描かれた、展覧会の入場券

神宮前というか青山のワタリウム美術館で行われている鈴木大拙展に行った。昨年、西田幾多郎の本をいくつか読んでおり、その流れで鈴木大拙にも興味を持ち始めている。ワタリウム美術館は初めてだ。

展示は西田幾多郎の書画だけでほぼ満足した。棟方志功の書も初めて見たので、興味深い。このように大拙のものは少なく、構成に苦労した跡は見て取れる。文筆の人なので、大拙の引用文と組み合わせて個々の作品を提示して欲しかった。各階に大拙の引用文を印刷したカードが用意されていたが、それだけでは足りないように思う。展示品が大拙の何とどうつながりがあるのか、なかなかピンとこない。

三角系の建物の上に丸い部屋が乗っかり、端には特徴的な非常階段が組み合わされている
ワタリウム美術館の外観

美術館は思ったよりも小さかった。各階が20畳もない。外観と比べ、内部は美術館としてどうかと思う構造だ。絵画や書など2次元の作品より、立体作品に向く構造なのかもしれない。一方でミュージアム・ショップは充実していた。ポストカードが大量に扱われていて、時間を忘れる。地下には本がこれまた大量にあり、お金がいくらあっても足りなそうだ。暇な時にじっくり眺めたい。