描くひと(世田谷文学館)

描くひと 谷口ジロー展

漫画家の谷口ジローを回顧する展覧会、描くひとを見に行った。もう亡くなって4年も経つのか。歩くやつが好きだった。世田谷文学館に行ってみたかったものの、あまり惹かれる展覧会がなかったが、谷口ジローと聞いては行くしかない。

新宿駅回りで芦花公園駅まで出るとわかりやすいが、大回りすぎるので、バスで行くことにした。しかし、千歳船橋駅や成城学園前駅からのバスは、あまり世田谷文学館近くに止まらなそうだった。しょうがないなーと思っていたが、成城学園前駅西口から朝夕に1本だけ走っているバスは、かなり近くに停留所があるようだったので、これにした。

成城学園前では降りる出口を間違え、北口からぐるっと回って西口まで歩いたりした。その前もあやうく登戸で降りそこなうところだった。快速急行は止まらないんだった。あわてていたので乗るバスも間違えそうになったり、あわあわしていた。細い道路をでかいバスがずんずん進む。高級住宅街だからか、街路樹がちゃんと手入れをされていてすごい。


クジラのような大きな生物
地球氷解事紀より

展示は原画が中心で、他に原作の原稿や、キャラクター案のノート、本人が使用していた道具などなど、漫画家の回顧展らしい構成だ。原画は多くが額装されていて、かっこいいし、かなり欲しいが、売りに出るようなものではなさそうだ。原画もさることながら、カラー原稿などはそのままきれいに大きく印刷されていてすごかった。クジラ!

一方で、マンガの断片を読むだけとも言える展示で、賛否がありそうだ。もうちょっと何か工夫があって欲しかった気がするが、とにかく会場が狭いので、あれくらいが限界なのかもしれない。狭いことが順路を複雑にもしており、順番が分かりづらくなっていた。他の展示では、この狭さをどう乗り越えているか気になるので、また来てみたい。


文学館の隣は芦花翠風邸という渋い名前の建物で、徳富蘆花関係の何かかと思ったら、高級な老人ホームだった。元々は近くにある会社の創業者(かその息子)宅があったらしい。蘆花恒春園へはまた今度にしようと、芦花公園駅まで歩く。駅は改装中だったが、駅舎だけしか手を入れられないようで、都会の駅は大変そうだ。

京王線から井の頭線に乗り換えて、神泉に出る予定だったが、明大前で急行が来たので、一気に渋谷に出る。渋谷では、まずパンを買いにBunkamura方面へ向かう。Bunkamura辺りへは久しぶりすぎて道を間違えた。ホテル街を突破して、なんとかたどり着いた。パンを買った後は、神南へカレンダーを買いに行った。今度は迷わず行け、途中で洋服屋をのぞいたりする余裕もあった。昼ごはんはこのあたりのカフェでサンドイッチを食べた。

線路の外側に新しくホームが建設されている
武蔵小杉駅

神南からは、タワーレコードの方へ向かい、山手線をくぐってミヤシタパークへ出た。低い建物のわりに、下から見ると迫力がある。そのままスクランブルスクエアに出て、洋服などを見たりし、帰宅の途についた。途中、乗り換えで降りた武蔵小杉駅はホームを増やす工事をしていたが、すごく強引に新設していて怖いな。