通りからすぐ、松の木の陰に美術館の入り口がある

松岡美術館にモディリアーニなどの所蔵品が出てくる展覧会を見に行く。てっきり中東からアジアの陶器や彫刻の美術館と思っていたが、他にもいろいろ持っているようだ。モディリアーニは好きなので、ポスターになっているとなったら行くしかない。

白金台なので乗り換えなしで行ける。西高島平行に乗ると、相鉄線から、相鉄新横浜線、東急新横浜線、東急目黒線、都営三田線と乗り入れ、1時間ちょっとで到着だ。代々木上原駅と国会議事堂前駅経由で2回乗り換えた方が250円くらい安いが、時間はあまり変わらない。相互乗り入れにも慣れてきて、どこに行く時にどの乗り入れを利用すれば良いかがわかるようになった。

白金台からは外苑西通りの終点から北へ進むだけだ。通りの左右にはちょっと古い洋館のような建物と現代的なビルが並んでおり、なかなか見ない景観だ。建物の構成としては代官山と似ている気もするが、もうちょっと落ち着いた雰囲気もある。美術館は通りから少し入ったところだ。


展覧会は2階の2部屋で行われているようだ。1900年代前半のパリにゆかりのある作家の作品が40ほど展示されている。所蔵品の蔵出しということもあり、展示に工夫はあまりない。反面、質の良い常設展示を見るような落ち着いた良さもあり、ゆったりと楽しめる。目的だったモディリアーニやユトリロは素晴らしかったが、それ以外にも藤田嗣治の「聖誕 於巴里」が良かった。なかなかの大きさでもあり、藤田らしい色使いでもあり、思わずもう一度見に戻ってしまう。他、同時開催の展覧会や常設の彫像類もゆっくり楽しむ。

駐車場の隅に石像が2体並んでいる
白澤感のある羊

美術館の門構えは凝っているが、周囲に大木が並んでおりひっそりと建っている印象だ。建物内部は普通の美術館で、目新しい所はほとんどない。ただ窓ガラス越しに見た庭はかなり良い雰囲気で、公開される期間があるのなら是非歩きたい。


明治通りの手前で天現寺方面へと流れていく川を越える
渋谷川

展覧会後は南青山のいつものパン屋を目指す。美術館のすぐそこにあるバス停から西麻布まで行き、そこから歩くのが良さそうだ。しかし次のバスまで30分くらいある。ちょっと暑いが、歩き始める。おおよそ北北西に向かってテクテク歩く。20分くらいで嫌になってきたが、広尾病院を越え、日赤医療センターが見えてきたので、もう少しだ。

パン屋ではいつものサワードウを買いつつ、昼ご飯も食べる。チャバッタを使ったホットサンドが3種類あり、まだ食べたことのなかったキーマカレーのものにする。チーズと、カレー、生のトマトが挟まったもので、トマトのおかげか、はたまた暑さのせいか、さっぱりと食べられた。ここのホットサンドはどれも美味しい。

食後はさすがにバスに乗り渋谷へ行く。スクランブルスクエアでちょっと涼む。4階は半年くらい改装中のままだが、何をやっているんだろうか。家人に頼まれた用事があるので、すぐに横浜へ向かう。

そごうで用事をこなした後は、いろいろ見て回る。今年はどこもセールが遅めで、まだ百貨店でしか行われていないようだ。ちょっと欲しかったミズノのWave Prophecy Strapを見つけたが、踏ん切りはつかなかった。他にカジュアルな革靴も見つけたが、8月に防水透湿の素材違いも出るらしいので、家に帰って悩むことにする。

暑さも極まってきたので、ヨドバシカメラに行くのはやめ、家路に就く。調子が悪い電子レンジの買い替えを検討していて、高級なものをいろいろ見に行くつもりだった。Nature Remo Lapisが出た後に改めて行こう。温度センサーとMatter対応の組み合わせはちょっと興味ある。