渋谷区の山種美術館へ「日本の風景を描く」という展覧会を見に行った。恵比寿、表参道、六本木、渋谷と、観光客をかき分けて、うろうろした。真昼の頃はコートがいらないくらいの陽気だったように思う。
久しぶりにいつもと違う駅まで歩く。途中の川に水鳥が10羽くらいいて、写真を撮ろうと思ったらいっせいに逃げられた。埼京線の武蔵小杉駅では新ホームが使われるようになったようだ。
恵比寿駅からは、パン屋を目指して北西に進む。ガーデンプレイスのではない恵比寿神社のすぐ北西にあったパダリアは、色々な国のパンが並んでいる。常時15種類くらいで、少しづつ変わるらしい。ここでは昼ご飯用に、ブラジルの普通のパン、アメリカのレモン・マフィン、スウェーデンのシナモン・ロールを買う。良い匂いだ。
パン屋から北東に山手線をくぐって進む。渋谷ではもう見れない渋谷川を渡ると広尾高校だ。美術館はただのビルで悲しい。
展覧会は、本当に風景画のみが並ぶ。松濤美術館での廃墟展も面白かったが、これくらい普通の画題を集めても面白い。ほぼすべて所蔵品のようで、館の懐の広さを感じる。あまり展覧会が開かれない、池大雅の作品を見れてうれしい。同時代の若冲よりもかなり好きだ。佐伯祐三があるとは思わなかったが、一目でわかってすごい。奥入瀬の大作は並べられると見づらく感じ、一壁面に一つという形で見たかった。脈々とつながる何かがあるような気がしてくるが、それは展覧会に影響されすぎだろう。
美術館からは広尾ガーデンヒルズの方へ向かい、そのまま表参道方面へ歩く。お気に入りのサワードウのおいしいパン屋へまた寄った。その後は表参道周辺で終わりかけのセールを眺めるが、良さそうなものは見つからない。そこらの持ち帰りでスープを買い、そこらの公園で昼ご飯を食べ、少し休憩し、青山霊園を通り、六本木へ向かう。パダリアのパンは、匂いの期待値を裏切らないおいしさだった。
国立新美術館を通ろうと思うも、展示入れ替え期で通れず、地下道の方から回っていく。ミッドタウンとヒルズのセールも冷やかすが、こちらにも欲しくなるものはなかった。六本木に来たのは、イデーに欲しいものがあったからだが、見つからなかった。ヒルズからはバスで渋谷へ向かう。
スクランブルスクエアでは、前に見たセーターを買った。特に安くなっていなかったので、なかなか高い。決済端末が不調でクレジットカードが使えなかったが、ギリギリ現金が足りて良かった。上の蔦屋書店で本も買ってしまい、意外に散財してしまった。これ以上お金を使わないよう、電車に飛び乗り、家に帰った。