海を見に行った日は、茅ヶ崎市美術館へアイロニーとユーモアを見に行った。浜田知明という版画家の展覧会だ。寒かったせいか、3人くらいしか客がいなかった。一度、茅ヶ崎市美術館に行ってみたかったこともある。
白黒の版画で、社会風刺を主題にした作品が多い。戦争を乗り越え、2018年に100才で亡くなった方のため、戦争や核兵器には強く思うところがあるようだ。暗い作風のように見えながらも、展覧会の題にもあるように諧謔性もあり、気が滅入ってくるような作品は少ない。そういうこともあって、本の表紙や広告なども手掛けているのかもしれない。ほとんど知らなかった版画家だったが、楽しめた。
茅ヶ崎市美術館は高砂(たかすな)緑地の中にある。駅からまっすぐ南に来ると、この森を東からぐるっと回り込んで、南から入ることになった。なかなか広そうな森で、しっかり手入れされていることもあり、居心地は良さそうだった。雨だったのと、バスまで時間がなかったので見回れなかった。松と梅が見ものらしいので、冬の終わりにでも見に行きたい。