ある記事でrawgithub.comを使ってJavaScriptウィジェットを配布しているのを見た。もちろんrawgithub.comが「テストなどにのみ使って!」と書いているのもあるけど、使うべきじゃない理由は他にもある。
パフォーマンス
Amazon S3っぽいので、速度的に大きな問題が起こることはあまりなさそう。どちらかというと、サービス提供者のコスト・パフォーマンス。開発補助の便利ツールとして感謝して使うくらいにしとかないと大変そう。MIMEタイプの変更が行われる前までのGitHubのrawサブドメインへのアクセスが全部rawgithub.comに飛んだとすると、月額いくらになるのか見当もつかない。
ドメインの将来
ドメインの更新忘れなどで悪意のある第三者にドメインが奪われた時に、悪意のあるファイルを配信されるようになるかもしれない。rawgithub.comの用途は主にCSSファイルやJavaScriptファイルをHTMLから直接参照するというものなので、悪意のあるファイルを配信されると色々面倒なことが起こる。ライブラリなどでその利用にrawgithub.comを推奨してしまうと、ライブラリの作者には告知するくらいしかどうしようもなくなる。
ユーザーの誤解
ドメインがGitHubのドメインと似ている(それがウリなわけだけど)ので、もしかしたらGitHubのサービスと誤解させてしまうかもしれない。能動的に利用するユーザーはそんなことはないと思うけど、受動的に利用するユーザーは誤解する可能性はある。誤解されることによって前述の2つの理由が見過ごされやすくなるんじゃないかと思う。
CSSファイルやJavaScriptファイルをどこかでホスティングするのは色々面倒なことがあるけど、GitHub Pagesが高速化したことだし、gh-pages
ブランチにホスティングしたいファイルだけをコミットしてCDN代わりにするのが良いんじゃないかと思う。