Webフォントのホスティングのみを提供するようなサービス、つまりWebフォント専用のカスタムCDNを探していた。しかし、Webフォントがメジャーになったとはいえ、そこまでニッチなサービスはあんまりないようだ。代表的なものだとTypeFront。が、かなり制限厳しい。試してすらいないけど、$15/月は払わないとまともに機能しそうもないような仕様だった。
Webフォント専用にこだわらずに、GitHub PagesやDropboxを利用するという手もありそうだけど、Internet Explorer 9以降やFirefox 3.5以降におけるCORSによる制限に対応できない。また、パフォーマンスに難点があったり、Content-Type
でトラブりそうとかも。
Google Driveだとどうかなーとテストしてみたら、Access-Control-Origin: *
となってて問題なく利用できた。
Demo: Hosting Web Fonts on Google Drive
数多くのブログで取り上げられているような、HTMLをホスティングする方法と同じようにアップロードして、URLを調べるだけで、ちゃんと読めた。.woff
のURLはhttp
でも表示は可能だけど、リダイレクトが挟まれてしまうので、https
の必要がある(要検証)。.woff
のContent-Type
はapplication/octet-stream
なので、全てのブラウザーで大丈夫なはず。パフォーマンス的には遅いってほどではないけど、取り立てて速くもない。
選択肢としてはアリなのではないかと思う。CSSの書き方とかはディレクトリ構成も特にトリッキーなことをする必要はない。同期アプリを使えばアップデートも簡単。
もっと普通にCloudflareを使っても良いのかもしれない。キャッシュしてくれる静的ファイルの拡張子一覧に.css
はもちろん、.woff
も入っているので意図した通りに機能しそう。専用のサブドメイン管理にもできるので、クッキーとかの問題もなくせ、パフォーマンスは一番期待できる。
WebフォントはGoogle FontsやTypeKitに頼りがちだが、それらで提供されていないフォントとなると、なかなか敷居が高くなる。その結果、利用を諦めるという選択になりやすい。比較的手軽に管理できるGoogle Driveを利用することにより諦めずに済むかもしれない。