毎年恒例のカープ関連のニュースのPipesを修正してた。今年は中国新聞のウェブサイトが大幅に改修されていて、HTML5化してたりとか右クリック禁止してたりとか変更があった。右クリック禁止……はおいておいて、各記事の全文が有料会員限定のコンテンツになったという大きな変更もあった。カープ関連の記事など一部記事の全文を読むにはデジタルコースの契約をする必要がある。
有料化それ自体は良いとして、問題はその値段で、月額3164円だそうだ。ちょっとびっくりする値段というのもあるが、バランスがとれていないような気がした。新聞契約をしている場合は+300円なのに対して、そうでないと3164円ということになってる。配布エリア外の人間としては、新聞契約(2864円)をする意味はほとんどない上、地域ニュースはもちろん特にウェブサイト自体も使いやすいわけではないので、3164円が有料記事をウェブで一部の有料記事を読めるということのみにほとんど費やされるわけだ。値段的にバランスが悪い。
特定の地域にいなくてもその地域の情報を得られるというようなアクセス性はウェブの特徴のひとつだ。それをマネタイズするのは間違っていないし、なんでも「無料です!」みたいな世には良い傾向でもある。けれども全国に潜在的な需要のあるコンテンツ(このケースではカープ関連の記事)とそうでないもの(中国地方のローカル記事)を混ぜると、対象ユーザーに大きな幅とブレができてしまう。引いては潜在的な需要のあるコンテンツをエサにバランスの悪い値段を払わされるというような印象になりやすい。
こういう手法は機能しないことはないが、有料化コンテンツ全般の印象を悪いものにしやすく、ウェブ的にもバランスが悪い。
一行でまとめると「前田智徳の目だけが読みたい」という話だ。