生誕300年記念 池大雅 陽光の山水 2024年2月10日~3月24日

出光美術館へ池大雅の展覧会を見に行く。ついに大雅をまとめて見られる機会が訪れた。5年くらい探していたように思う。池大雅は日本の画家では一二を争うくらい好きだ。この日は20度に届く陽気で、軽い春コートを着た散歩も捗る。

年季の入った木の扉の横に、二重橋を模したロゴが彫られた小窓が並ぶ
二重橋スクエアの皇居側

行きは二重橋前駅から歩く。途中、乃木坂駅で多くの人が降りたが、新美のマティス展へ行く人たちだろうか。来月に行く予定なので、ちょっと恐ろしい。店が開く前の仲通りは静かで気持ち良いが、日が当たらないのでさすがに寒かった。仲通りを抜けたあたりで開館時刻になったため、あわてて美術館へ向かう。既に20人近くは並んでおり、なかなか人がいる。


出光博物館の暗く狭い雰囲気には文人画は合う。見やすく集中できる。重要な作品はほとんどあり、かなり堪能する。売茶翁の掛軸が可愛かった。十便図が国宝で来てしまったので、残念ながら一つしか見れない。もう一つの国宝である金屏風は一等地に置いてあり、距離を置いて見られ、迫力がある。展示ケースの関係から斜め上より見るようになっている作品も多く、不満が残るも、全体的には雰囲気の良い展覧会だ。


ここのところ丸の内をフラフラしていたので、今回は皇居の方へフラフラする。二重橋の方へ歩きつつ、桜田門を目指す。皇居外苑ではピクニックをしている人もおり、昼ご飯を食べていて気持ち良さそうだ。さすがにキッチンカーとかは許可されないらしい。

広い堀の奥に石垣、石垣の上に櫓、櫓の横に門と並ぶ
桜田門

門のすぐそばにある出口から有楽町線に乗り、麹町駅で降りる。麹町にサワードゥのおいしい店があるらしく、市ヶ谷駅へ向かってまっすぐ北に歩いていく。ビルが途切れたと思ったら平屋建てのパン屋に到着した。なかなか贅沢な空間だ。レストラン側は並んでいたが、パン屋側はそれほどでもなかった。サワードゥの良い香りがする。

パンを買った後はそのまま北へ。市ヶ谷駅からは東京駅経由で横浜へ。中央線の止まる四ツ谷駅へ出れば良かった。御茶ノ水駅と東京駅で乗り換え、東海道線に乗ったところでお腹が減っていることに気づく。

節約期なので、洋服は見ずに頼まれていた本を買うだけで帰る。まだまだ良い天気なので、家には少し遠い駅からゆっくり歩く。