フランシス・ベーコン(神奈川県立近代美術館・葉山館)

上から、青空、雲、海、砂浜。

神奈川県立近代美術館の葉山館が再開館した。もちろん「フランシス・ベーコン」も再開したので、すぐさま行ってきた。久しぶりに近くて遠い葉山に行った。天気は素晴らしかった。

朝一の予約だったので、かなり早い電車に乗った。ラッシュアワーだったが、座れる程度と、あまり混んでいなかった。横浜駅で横須賀線に乗り換えだが、ホームで待っていても、逗子に行くのかどうかよくわからない。横須賀線の車内では、ずっと視界の隅で動画広告がチラチラ動いていた。山手線に乗った時にもいつも思うが、動かすのは本当にやめてほしい。

朝方は冷えていたが、9時ごろには暖かくなり始め、風もなく、気持ちよかった。バスは海沿いをずっと走るので、これもまた気持ちがよかった。河口付近では、立ち乗りで、オールを漕いで、サーフボードみたいなの(スタンド・アップ・パドルボードというらしい)に乗っている人たちがいて、楽しそうだった。楽しそうな人を見ていると楽しい。


Francis Bacon The Barry Joule Collection of artworks from Francis Bacon studio, 7 Reece Mews London SW7 U.K.。
展覧会の入り口

展覧会は、フランシス・ベーコンを今までいろいろ見てきた人には楽しい、というものだった。作品らしい作品は少なく、物足りない人やよくわからない人が多く出てしまいそうな構成に感じた。同時開催のコレクション展で、ウイリアム・ブレイクがいっぱい見られる。これがかなり見応えがあり、かつ先に見ることになるので、本展の物足りなさを助長してしまう。


松や桜が多い美術館の周りの庭を巡る小道。
美術館周囲の庭

展覧会を見終わった後は、庭を一回りしてから海岸へ出た。ヘリノックスの椅子を置いて読書をしている人や、犬とフリスビーをしている人、逆立ちしている人などがいた。なんだかんだで2年ぶりくらいに海岸を歩いた気がする。山っぽいところはちょくちょく行くので、海も年に一度くらいは歩きたい。

テトラポッドの群生地。
テトラポッド

バスまで少し時間があったので、道なりにちょっと歩く。周辺には、ホテルや旅館があるようだが、それ以上にケアホームや介護施設が見つかる。バスに追いつかれたところで乗ったら、けっこう混んでいた。公共交通機関がバスしかないからか。

2x4材風の木材を5本使った木製のベンチ。
京急線の逗子・葉山駅にあるベンチ

逗子からは、あまり乗る機会のない京急で日ノ出町に出てみようとした。しかし、快速特急に乗ったら止まらなかったので、一気に横浜へ出た。乗った快速特急は、有料の特急のように、座席が前向きの車両で、ちょっと旅行気分になった。

横浜では、そごうに行ったが、美術館フロアから、ついにIllmusもなくなっていた。佐藤オオキの店が7年位前、Idéeが5年前くらい、Sempreが2年前くらいと、インテリアや雑貨のセレクト・ショップが全部なくなってしまった。リニューアルした紳士フロアは、金子眼鏡店ができたくらいしか面白そうではなかった。サングラスが豊富だったので、夏前に買いに来たい。

白い鉄骨とガラスを組み合わせた屋根は、きれいに掃除されている。
ルミネ横浜とそごう横浜店の間

他に、NEWoManで頼まれたハンドクリームを買ったり、洋服を見ながらぶらぶらしたりした。ブルー・ボトル・コーヒーがなくなっていてびっくりしたが、どうも物販や、テーブル、席をやめただけで、裏のスタンドでコーヒーは買えるみたいだ。

高島屋の新しい地下街はいろいろ充実していたが、断酒気味なので、目の毒だった。さりげなくエシレができていてすごい。おみやげは、陶器のカップに入っているチーズのお菓子、ポ・ド・フロマージュにした。レンジで温めると、パリパリ、トロトロになり、なかなかおいしかった。

最期にクイーンズ・イセタンを覗いたら、久しぶりにフリーデンの生ベーコンと遭遇できたので、買って帰った。帰りの電車はそこそこ混んでいて、いい天気の威力を感じた。この日は18000歩くらいと、なかなか歩いたが、楽しかった。