ようやくアルバムとネガ、そして大量のスライドの処分に入った。写真には人の顔とかも色々写っているので、シュレッダーで裁断することにし、静音で手頃な価格(ポイント還元で7000円弱)のコクヨのKPS-MX100Wにした。思った以上に静かで、昼ならまずうるさく感じることはなさそうだ。家庭向けのシュレッダーとしては少し大きいが、光学メディアを処理できることを考えるとサイズには目をつむることができる。

広告くらいの厚さのいわゆる紙だと5枚くらいまとめて裁断できた。ハガキだと3枚くらいだ。中央にセンサーがあるので、そこを通過させればなんでもうまく切れる。クロスカットは帯丈に切りつつ、たまに横にも切るというだけのものなので、セキュアではない。つまりオフィス用途には向かない。クレジットカードや光学メディアの投入口はセンサーが厳しく、カードより小さいものがうまく反応せず、それら専用と考えるべきだろう。

リビングならばゴミ箱としても機能しそうなくらいの容量もある。置きっぱなしで普段はティッシュを捨てるのに使いつつ、シュレッダーとしても常時コンセントをつなげておくというのも良いかもしれない。ただし投入口にシャッターがないのはちょっと気になる。

家庭用シュレッダーとしては欠点がなさそうだ。本体に「静音!」とかいうゴミみたいなシールがついており、それがはがしにくいシールだったこと以外に不満はない。


ネガが1枚ごとに台紙で丁寧に固定され、プラスチック製のケースに並べて保存されていた。
20枚のスライドが収納されているプラスチック製のケース

まずはこのようなケースからスライドを取り出す作業をしている。これが400枚以上あったようで、外すだけで3時間以上かかった。当然だが差し込むようになっていて、裏から叩けば全部はずれるとかそういうことはない。すごく辛かった。接着されていなかっただけマシということにしておく。

最初は手でやっていたが指先がすぐに痛くなってきた。ハサミの先を滑らすようにするとバンバン外せるという技術を編み出して以降は3倍速くらいでこなせた(二度と活用できそうもない技術だ)。

本当はこの外したスライドを台紙の厚紙ごとシュレッダーで裁断する予定だったのだが、段差があることと素材が強いことからシュレッダーがすぐヒートアップして止まることが判明した。次は8000枚のスライドを台紙とネガに分離するという苦行が始まることになる。


そのままゴミとして捨てられるものだけ収集し、遺族に負担をかけないことを意識して人生を送るべきだ、ということを強く思った。