古渡り更紗は茶器の展覧会などで いくつか見たことはあるものの、色々まとめて見ることはなかった。静嘉堂文庫美術館にも曜変天目のタイミングで見に行きたかった。渡りに船とか鴨が葱とかいう感じで名物裂と古渡り更紗という展覧会が行われていたので見に行った。
静嘉堂文庫美術館へは世田谷美術館と同じで、成城学園前からバスが良いようだった。駅から少し離れた3番のバス停から二子玉川駅行きに乗る。砧南中学校前~吉沢のどれかで降りて北に5分くらい歩くだけ。
この鎌田前耕地緑道は気持ちよく歩ける。ここを抜けると公園と民家園に着く。
美術館へは少し東に歩き、保育園の辺りから北に行くと、裏口に抜けられる。そうでないと東か西から大きく回り込まないとならない。西から回り込むと、かなり遠いので気を付ける……次は。とんでもない敷地の豪華な一軒家が並んでいる中を歩いたので、生きる心が折れそうだった。
展覧会は大きく3つに分かれていた。いきなり天目茶碗(ひとつは外、ひとつは入り口)なので、クライマックスで始まる。名物裂の方は、包むものがすごいものばかりなので、当然過去にすごい人が所有しており、その人たちがそれぞれすごい仕覆を作ってしまうようだった。古渡り更紗になると、そういうことはないが、ちょくちょく出てくる兎がかわいい。インドといえば兎っぽい。
思った以上に点数があった。100弱は仕覆を見られる。解説には図案と織それぞれの拡大図がついていておもしろかった。予備知識なしでもかなり面白いと思う。布で見られる展覧会などがあったら是非見たい。
ついでに庭と周辺の緑地も散歩した。
紅葉するような樹木はあまりないようだった。春にも行ってみたい。
緑地の方も、岩崎家の廟以外は気持ちいい。フラフラしていたらすぐに時間がたってしまった。