Pluralization for JavaScriptという名詞の複数形についての記事を読んで、MessageFormatという仕組みがあることを初めて知った。複数形や三単現、性別による言葉遣いの違いなどを言語ごとに定義しておき、出力する際にその定義を利用して自然な結果になるようにする仕組みのようだ。

MessageFormatの仕組み自体もわかりやすくて良かったが、記事に書かれているようにちょっとしたローカライズにおいても威力を発揮しそうなのが良さそうに思えた。昨今のウェブサイトやウェブアプリにおいては、完全な国際化やローカライズよりも重要なUIパーツの正確なローカライズがまず必要になっているので、そういう小さなところから使える仕組みであるMessageFormatはポイントが高いだろう。国際化はともかく、完全なローカライズくらいまではスケールすると思えるので、規模によっては使えないということもないはずだ。

日本で日本人として開発者っぽい何かをやっていると、和訳はともかくローカライズにほとんど興味を持てなくなってくる。日本語に直して理解するか、英語に直して公開するかのどちらかで気力が尽きるからだ。けれどこういったロジカルでシンプルな仕組みなら、とりあえず導入してL10nを見据えてみようかという気になるのかもしれない。Node.jsやHandlebars.jsに組み込んで使えるライブラリーもあるようだし、ログ出力などローカライズとはあまり関係のないところからまずは使ってみたい。