CSSの書き方が昔風になりつつある。SassにもPostCSSにも依存しない書き方だ。その上で、あってもなくても良い処理を、また別の安定した独立ツールに任せるようにした。その独立ツールとしてはClean CSSが優秀なので、これに任せてあとは気にしない。

もちろんこのウェブサイトのCSSのような小さな規模での話で、規模が大きいならどちらかは使う。小さな規模では、多くの環境でそのまま動くように書く。大きな規模では、その状態になるようにSassやPostCSSを使って書く。

SassやPostCSSだけでどうにかしようとすると、ともすればコードが奇抜なCSSのような何かになりがちだ。日常的にそうした環境に浸かっていると、普通のCSSが書けなくなるどころか、読めなくなる。CSSのデバッグ環境が開発者ツールにまだ依存している現在、読めなくなるのはかなりまずい。

小さな規模では、普通のCSSとして書いていくことで、普通のCSSへの意識は矯正できる。大きな規模でも、SassやPostCSSを普通のCSSに変換するツールとして扱ってやり、普通のCSSとの対応関係を強く意識しながら書きたい。

その普通のCSSを製品版としてリリースする時に必要なことはあまりない。

この2つをやるツールとしては、やはりClean CSSが安定していて、かつ最上の性能を持つだろう。

もちろんPostCSSでも行えるし、その方が効率的だ。しかし、絶対に必要な処理とあってもなくても良い処理では意味合いがまったく違うので、明示的に分けるべきだろう。そういう点でも完全に独立しているClean CSSは優秀だ。