AirPodsを売った。2016/12/31に来たので、約1か月の短い付き合いだった。一番大きい理由は着けている時の絵面が間抜けだなということが耐えられなくなったからだ。買う前にもなんとなくそんな印象を持っていたこともあり、手放すまで早かった。

次に大きかった理由はケースを持ち歩くというのがかなりの苦痛であることだ。それなりにかさばるし、電気製品なのでしまう場所も気を付ける必要がある。傷付きやすそうな素材なので、そういう点でも扱いに気を使う。つまりケースのケースやケースのポーチが必要になる。

しかしそういったものにしまうと利便性が著しく下がってしまう。ぴったりとしたシリコン製のカバーで、付けたまま開閉できるものがあると良さそうだが、そういったものはまだないようだ。

イヤフォンをケースにしまうのもこれまた苦痛だった。ケースから出すのは普通のイヤフォンやヘッドフォンとあまり変わらないが、しまうのはとても面倒くさい。とりあえずどこかのポケットにいれておくと、小さいためどこにしまったかすぐに忘れてしまう。そのためケースにしまわないという選択肢がないのが痛かった。完全にワイヤレスであるイヤフォンは、このしまわなければならないという問題を解決する必要があるように感じた。

音楽を聞くという点においてはかなりバランスのとれた製品であることは確かで、値段も考えるとそれなりに評価はできそうとは感じた。耳に入れると電源が入り、耳から外すと一時停止(または停止)するというのは思った以上に快適だった。

しかし、そういった音楽を聞くという行為以外の点で合う人と合わない人がおり、それが両極端に出てしまう製品であるのだろう。僕には合わなかったため、かなり早い段階で手放すことになった。


外出中に一度だけ落とした。その時に側溝に近くてヒヤッとしたのが忘れられない……。このことが脳裏に残っている限り、僕は完全にワイヤレスのイヤフォンを買うことはないだろう。