今月は新宿まで「おいしい」ボタニカル・アート展を見に行った。キュー王立植物園の思い出を回想しながら楽しみたい。リニューアルしたSOMPO美術館を見てみたかったこともある。
天気予報では曇りのち晴れだったが、朝は雨でかなり寒い。しかし、新しく買ったコートは暖かく、下はシャツだけで大丈夫だ。生地がウール・モッサの、丈が120cmのロング・コートで、自転車に乗りたいということを少しも考えずに長いコートにしてしまった。肩が凝るほどではないが、さすがに重さも感じる。
節電要請に答える形で電車の照明が消されており、かなり本が読みづらい。暗い所でスマフォは目に悪そうなどということは考慮されているのだろうか。道中は点いたり消えたりで、昔の銀座線を思い出す。「消します」といった放送も鬱陶しいので、地下化したあたり以外は消しっぱなしでも良さそう。
新宿に着いた時は、まだあまり店が開いていない時間だったので、10時から開いている新宿IKEAに行った。ニトリの匂いよりは、IKEAの匂いは多少マシだが、あまり気持ちが良いものではない。テーブル・ランプにもなる新しいSymphoniskスピーカーを見たがイマイチだった。パネル型の方は、リビングの壁でテレビを挟んで掛けたらかっこいいかもしれない。
午前中はスリッパ探しをした。色々あるが、新宿で探すと高すぎるというわかりきった結論になってしまった。歩き回っていたら12時を過ぎたため、西口に向かう。昼ごはんはブリの塩焼き定食を食べ、ようやく美術館へ。この頃になってようやく暖かくなってきた。
展覧会は、農場や市場の絵画から始まり、本草書、野菜のボタニカル・アート、お茶やコーヒーのそれとそれぞれの用品、果物のそれ、ハーブのそれとひたすら続いていく。作品は果物や野菜の色に近い背景パネルの上に額が下げられていて、素っ気なくなりがちなボタニカル・アートの展示に色どりを添えていた。ボタニカル・アートは、じっくり見ていると伊藤若冲と区別がつかなくなってくる。インドの画家の作品になると特に近く感じた。小ぶりな作品が多いからかボリュームは十分で、章分けもわかりやすい。その一方で「おいしい」をどこで表現したかったのかには疑問が残る。
建物は金属的な素材感で、天気によって印象が変わりそうだ。真夏で快晴の日に見に行きたい。外観からすると狭そうに見えるが、中はそこそこ広い。各階の天井もかなり高く設定されていて、狭苦しい感じはしない。ただやはり内部の配置にはそれなりに苦労しているようで、階段が割を食ったのか、非常用のような素っ気ないもので残念だ。展示室間の移動に使うのだから、もうちょっと雰囲気があって欲しい。
展覧会を見た後は、都庁の横を通って新宿中央公園へ向かう。初めてちゃんと歩いたが、歩く道から、子供用の遊具、寝る芝生、フットサル場などと、一通り揃っていてすごい。徒歩15分くらいのところに住みたい。
公園を渡った先にあるパン屋へ行く。ハード系のパンも豊富なようだが、昼過ぎに行ったところ、ちょうどない時間帯のようだった。食パンや、ドーナツ、スコーンもあるがそれらに偏ってもおらず、なかなか良い。もうちょっと近いと買いに来やすい。
また公園に戻り、南に抜ける。パーク・ハイアットの下にあるザ・コンラン・ショップでもスリッパを探すが、ほとんど売っていない。テーブル・ランプはいくつか気に入ったが、予算に合わず買えなかった。
新宿へ無料のシャトルバスで戻り、そのまま帰宅する。コートが高かったので、今年はもう洋服が買えない。帰りの電車も明かりが点いたり消えたりだ。1/3くらいに間引いて点けっぱなしとかはどうだろうと考えたが、配線的に不可能そうな気もする。