先日、白金台付近に届け物があったので、ついでにその近くにある庭園を主にぶらぶらしていた。今年の夏は暑すぎて、まったく散歩できなかったので、良い気分転換になった。
庭園ということで、広い。そして様々なものを区切る壁がないので、変化に富む場所では目線に地面、というか土があった。土の匂いが近い。
トイレなどの案内板はいくつか設置されていた。雰囲気を壊さず、かつ見やすさを残しつつ、というガラスでできた柱の案内板はうまくできている。遅い時間には目立ちすぎる気もするが、木が多くとても暗くなるため、わざわざこうなっているのかもしれない。
おおむねスロープで一周できるようになっている。急に上がる池の奥への道は階段のままだが、設計上の物理的な高低差を維持して解決することはできそうもない。古い建築物などでの通路整備は大変そうだ。
茶室自体へは入れるが、茶会へ参加しない限り見るだけなのが残念だ。中にある椅子も良さそうだったが、これにも座れない。また、冷気を吐く白い大きな機械が、目立つところに置いてあったのも雰囲気を壊していた。
併設されている、というか庭園に対する屋敷である美術館は、ちょうど展覧会をやっておらず、中に入れなかった。仕方がないので裏手だけ眺めていた。
帰りは庭園から歩いて5分くらいの白金台駅から南北線に乗った。東京メトロと都営地下鉄でホームを共有していて面白かった。ホームドアというより壁みたいに天井まであったのも驚いた。車両の違いへ対応するために複雑にしたら、大きくなったのだろうか。
南北線では飯田橋駅まで乗って、そこから新宿駅まで歩いた。日仏交流160周年のせいか、神楽坂あたりでは野良イベントっぽいものが行われていて、そこかしこで盛り上がっている。
新宿駅まで30分かからないくらいかと考えていたが、とんでもなかった。適当な感覚で歩くものじゃない。