特に何も盗まれていなかった。色々確認すると、古い紙幣や、硬貨、戦前の国債証書、曾祖父の郵便貯金、などが発見される。古いパスポートなども含め、いくつか処分し、箱に少し余裕ができる。箱の蓋を確認したところ、確かに南京錠を付けられるようになっている。
支店が移転した関係で、貸金庫が新しい部屋に格納されるようになった。自動ドアと暗証番号を入力する端末の連携がうまくいっておらず、自動ドアがきちんと閉まる前に暗証番号を入力してしまうと、貸金庫手前の部屋に閉じ込められる。当初は注意書きもなく、行員も把握していなかった不具合だったらしい。今は張り紙で注意が促されている……が、銀行がそういう「運用でカバー」的な対処をしていると信頼できない。