角が削れて丸くなっていたり、浸食されて穴が開いていたり、隅が雑草で埋もれていたりする、そこそこ古い階段

作られてから50年経つか経たないかくらいの階段を見つけるとわくわくする。なかなか見つからない。角の削れ具合や、古いコンクリートの雰囲気、雑な目地などを愛でている。今のコンクリートの階段はのっぺりとしていて単なる物体という感じしかせず、ちょっと凝った見た目でも単に薄い石やレンガっぽいものを被せただけのものが多く、残念な気持ちになる。また、本当に古い階段はきちんと修繕されているものしか残っていないので、それはそれでなんかこう微妙な気持ちになる。

写真の階段はかなりの傾斜地に建つ家々への共用階段だ。こういった分譲地の階段は作り直されることがないので、古いまま残っている。あとは神社や寺くらいでしか見つけられない。