65ch→90ch→96ch→88ch

コンテンツ幅がこのように変遷している。最初はrem単位で作っていた幅を、単純にch単位に移し替えたものだった(Noto Sans CJK JPを想定している)。次に1行の文字数を基準に、広い画面で36文字になるようにした。ちょっと狭いと感じ、次に96chにする。この後、画面幅に応じた文字サイズの変更をやめたので、思ったよりも広くなってしまい、現在はひらがな48文字相当である88chになっている。

この「ひらがな48文字」は、日本の単行本がだいたい40から50文字なことから決めた。当初の「36文字」は、日本の文庫本が35から45文字なことから決めていた。コンテンツの性質の軽さからすると、文庫本の数値の方が向いていそうと考えていたが、余白が大きめな体裁を考慮して、より体裁が近い単行本の数値に変更した。

1年近く、コンテンツ幅にch単位を使った結果、英語のウェブページには有用だが、日本語のウェブページではうまく働かない、という感想を持った。数字の0の幅と、日本語のひらがなの間に論理的な関係がないからだ。つまり、文字サイズ(やフォント)の変化につれて、想定通りに、つまり行あたりの文字数が変化しないようになってはくれない。

矩形に収められる日本語のひらがな、カタカナ、漢字に対しては、em単位の方がうまく対応する。とはいっても、同じく直感的な数値にはならないため、em単位に戻すほどでもない。しばらくはch単位を使いつつ、日本語のウェブページに最適なはずのic単位を待つことにしたい。ついにFirefox 97で実装されているようで、楽しみだ。